ゲーム研修

アクティブラーニングとビジネスゲームの相性が良い3つの理由

アクティブラーニングとビジネスゲームの相性が良い理由を3つの視点から解説します。主体的な学びを促し、企業研修の効果を高める活用方法や導入のポイントも紹介します。

「受講者が受け身で、研修後も何も変わらない」といった悩みを持つ研修担当者は少なくありません。

講義を聞かせるだけの研修では、知識は入っても行動はなかなか変わりません。その処方箋として注目されているのが「アクティブラーニング(能動的学習)」です。

しかし、ただやみくもに「グループワークを入れれば能動的になる」と単純に考えると、期待した効果が出ないことがあります。アクティブラーニングが本当に機能するには、学習者が「本気で考えざるを得ない状況」を設計することが必要です。

その点で、ビジネスゲームは非常に優れた手段といえるでしょう。この記事では、なぜアクティブラーニングにビジネスゲームが有効なのか?を3つの理由で解説します。

アクティブラーニングとは?

一言でいえば「自分で考え、動いて、学ぶ」ための学習設計です。グループ討議・問題解決・体験学習などさまざまな手法がありますが、共通するのは、受講者が「受け取るだけ」ではなく「参加する側」になる状況をつくること。聞いているだけの研修とは、根本から設計の発想が違います。

また、受動的な学習との最大の違いは「自分ごとになっているか」です。講義を聞くだけでは他人事になりがちですが、アクティブラーニングでは自分が判断し、その結果が出るため、学びが自分ごとになります。

その点、ビジネスゲームはこの条件を自然に満たしています。なぜなら、ゲームの構造自体が「判断しなければ前に進まない」「チームで話し合わなければ動けない」状況を作るからです。ファシリテーターが特別な働きかけをしなくても、ゲームに入れば自然とアクティブラーニングが成立するのです。

ビジネスゲームがアクティブラーニングに向いている3つの理由

理由1:「本気で考えざるを得ない」状況が生まれる

ゲームにはルールと制約があります。タイムプレッシャー、リソースの限界、チームとの調整など、これらが組み合わさることで、参加者は自然と真剣に考えはじめます。「やらされている感」がなく主体的に関与できる点が、講義形式とは大きく異なるでしょう。

「研修でこんなに本気になるとは思わなかった」という感想は、ビジネスゲームを取り入れた研修でよく聞かれます。

理由2:失敗が「安全」なので試行錯誤できる

現実の業務では失敗が怖くて試せないことも、ゲームの中なら安心して挑戦できます。失敗しても「もう1ラウンドやり直せる」という安全性が、試行錯誤を促します。

「失敗から学ぶ」体験を積み重ねることで、職場でも「まず試してみる」姿勢が育っていくでしょう。挑戦できる文化をつくるための最初の一歩として、ゲームは効果的な手段になります。

理由3:対話が自然に生まれる

一人で考えるよりも、チームで話し合うほうが多様な視点が生まれます。ビジネスゲームでは「どうする?」という判断の連続が対話を生み、異なる意見のぶつかり合いが学びを深めます。会議室での座学では生まれにくい、本音の対話が生まれやすいのです。

現場でアクティブラーニングを成功させる進め方

ビジネスゲームでアクティブラーニングを機能させるには、3つのフェーズそれぞれに意識すべきことがあります。

ゲーム中:ファシリテーターは「観察」に徹する

最も重要なルールは「ゲーム中に介入しない」ことです。「こうすればいい」とアドバイスした瞬間、参加者は自分で考えるのをやめてしまいます。アクティブラーニングの肝は「自分で判断する」体験にあるため、ここを奪ってしまうと研修の意味が半減します。

ファシリテーターはゲーム中、観察とメモに集中しましょう。見ておくべきポイントは次のとおりです。

・誰が最初に発言し、誰が黙っているか

・困ったときにチームはどう動いたか(声をかけ合うか、個人で解決しようとするか)

・意見が割れた場面はどこか、どうやって決着したか

このメモが、後のデブリーフィングで「あの場面、どう判断したんですか?」と具体的に問いかける材料になります。

ゲーム後:問いかけで体験を「学び」に変える

ゲームが終わったあとの振り返り(デブリーフィング)が、アクティブラーニングを完成させるフェーズです。「どうでしたか?」という漠然とした問いではなく、「事実→意味→行動」の順で掘り下げていきましょう。

・事実:「自分で判断した場面はどこでしたか?なぜそう判断しましたか?」

・意味:「チームの意見が割れたとき、どうやって決めましたか?普段の仕事でも似た場面はありますか?」

・行動:「今日の気づきで、明日から変えられることは何ですか?」

問いかけた後は10〜15秒、沈黙を待ちましょう。焦って次の質問に移ると、参加者の思考が深まらないまま終わってしまいます。

研修後:フォローアップで行動を定着させる

研修当日だけで完結させないことが、アクティブラーニングの効果を最大化するカギです。「研修でやったこと、今週試せそうですか?」と上司が一言聞くだけで、参加者の行動変容率は大きく変わります。

1on1や朝会に「先週試してみたこと」を共有する場を組み込むなど、研修後の小さな仕組みが、ゲームで生まれた気づきを職場の行動として根づかせてくれます。

なぜ受け身の研修では人は育たないのか

「受け身の受講者」は、多くの場合、研修の設計が受け身を生んでいます。聞くだけの研修を長年続けた組織では、「研修とはそういうもの」という認識が定着してしまっていることがあります。

しかし、人が成長するのは「自分で考え、試し、振り返った」ときです。どれだけ良い内容の講義でも、受け身で聞くだけでは行動は変わりません。

一度のゲーム体験で、その認識は変わります。「研修でこんなに本気になるとは思わなかった」という感想が出ることで、参加者自身の学習への向き合い方が変わっていくでしょう。そのきっかけをつくることが、アクティブラーニング導入の最初の価値です。

まとめ

ビジネスゲームは、アクティブラーニングの3条件である「主体的判断の連続」「安全な失敗体験」「対話による協働」を一度に満たせる手法です。

ゲームを研修に入れるだけで能動性が高まるわけではありませんが、ゲームの構造と丁寧なデブリーフィングを組み合わせれば、受け身の受講者を主体的な学習者に変えることができます。

体験型ゲーム研修TEAM CLIPは「意外と本気になってしまった」という声が多く聞かれます。一度、アクティブラーニングの効果を実感してみてはいかがでしょうか。

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