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人物当てゲームでメンバーへの関心を深める研修の進め方と効果

人物当てゲームは、メンバーの好きなもの・苦手なものをヒントに出し合い、誰のことかを当てる研修ゲームです。互いへの関心を自然に引き出す進め方と活用シーンを解説します。

「毎日顔を合わせているのに、相手のことをどれだけ知っているだろう」と感じたことはありませんか?

チームで長く働いていても、互いに知っているのは仕事上の役割や業務の話が中心です。趣味・好み・苦手なものといった「その人らしさ」は、きっかけがなければなかなか話題になりません。

そこで活用されているのが、人物当てゲームです。メンバーの好きなもの・嫌いなものなどの特徴をヒントに出し合い、誰のことかを当てるゲームです。この記事では、そのルールと研修での活用方法を解説します。

人物当てゲームとは?

対象の人物の特徴をヒントとして伝え、ほかの参加者がその人が誰かを当てるゲームです。

事前に各参加者が「好きなもの・嫌いなもの・好きな動物」などをアンケートで回答しておきます。ゲーム中はファシリテーターがその回答を読み上げ、参加者はヒントをもとに「あの人かな?」と考えながら回答します。ヒントが少ないうちに正解できるほど、その人のことをよく知っている証明になります。

準備はシンプルなアンケート1枚だけです。4名以上いれば今日からでも始められ、30〜60分で笑いと発見のある時間をつくれます。

研修での活用方法

準備・観察・振り返りの3つを丁寧に設計することで、ゲームの盛り上がりが相互理解の土台へと変わります。

フェーズ1:ゲーム前(アンケートと場の準備)

事前に参加者へアンケートを配布しておきましょう。質問は「好きな食べ物」「苦手なもの」「好きな動物」「最近ハマっていること」など、5〜8問程度が適切です。答えやすい問いを並べることで、普段は話題にならない個性が引き出されます。

ゲームの説明時に「正解・不正解よりも、知らなかったことを楽しんでください」と一言添えましょう。当てることへのプレッシャーではなく、発見を楽しむ場として設定することで、参加者が自然体で臨めます。

グループは6〜15名程度が、ヒントを聞きながら考える時間と一体感のバランスが取りやすい規模です。人数が多い場合はチームに分けて同時進行し、最後に全体で共有する構成にするとよいでしょう。

フェーズ2:ゲーム中(ヒントと反応を観察する)

注目したいのは「どのヒントで参加者の反応が変わるか」です。最初のヒントでは静かだった参加者が、2つ目・3つ目のヒントで急に「あっ!」と反応する場面が必ずあります。そのヒントが、その人を特徴づける最もわかりやすい個性です。

反応の差も観察の材料になります。すぐに当てられるメンバーは、普段から個性が表れやすい人かもしれません。一方、なかなか当てられないメンバーは、チームにまだ知られていない一面を多く持っている可能性があります。

「惜しかった」「まったく予想外だった」という場面をメモしておきましょう。デブリーフィングで「なぜそのヒントで気づいたか」「なぜ最後まで気づかなかったか」を問う起点になります。

フェーズ3:デブリーフィング(「知ってた?」を対話に変える)

正解発表の後、すぐに次の問題へ進まず、一問ごとに「このヒントを聞いて、意外だったことはありましたか?」と問いかけましょう。対象者本人から「実はこういう理由で好きなんです」という話が出てきたとき、そこから対話が広がります。

「驚き→背景→チームへの接続」の順で問いを進めましょう。

  • 驚きを語る:「今日初めて知ったことはありましたか?」
  • 背景に触れる:「そのヒントを出してもらって、もう少し聞いてみたいことはありますか?」
  • チームへの接続:「今日の発見を踏まえて、このメンバーと仕事をするうえで活かせそうなことはありますか?」

ワーク全体の3割以上を振り返りに使うことで、ゲームの盛り上がりがメンバーへの関心という形で定着しやすくなります。

メンバーを「知る」ことが生む、3つの変化

変化1:「知っているつもり」が、意外と浅かった

同じ部署で毎日話していても、「まさかそれが好きだとは」という場面が必ず出てきます。業務上のやり取りで見えていた像と、ゲームで浮かびあがる像がまったく異なる。その驚きが、相手への見方を柔らかくほぐします。

変化2:役割だけで見ていた相手が、人として見えてくる

「好きな動物はペンギン」や「苦手なものは満員電車」といったヒントをきっかけに、これまで仕事上の役割としてしか見ていなかったメンバーの人柄が急に立体的になります。「そういう人だったんだ」という感覚の変化が、その後の関わり方を自然に変えていきます。

アンケートに答える行為自体も、参加者に変化をもたらします。「自分の好きなものって何だろう」と問われることで、普段意識していない自分の価値観が言葉になり、自己理解が深まります。

変化3:当てられた体験が、チームへの安心感をつくる

自分のことを正確に当てられたとき、「このチームは私のことを見てくれている」という感覚が生まれます。逆に、まったく当てられなかったときも「もっと自分を知ってもらいたい」という気持ちが芽生え、自己開示のきっかけになります。

どちらの体験も、チームの中で「自分のことを話してもいい」という心理的安全性の土台をつくります。

こんな組織・シーンに向いている

「メンバー同士の会話が業務連絡にとどまっている」「お互いのことをもっと知り合いたいが、きっかけがない」というチームに向いています。準備が少なく短時間で実施できるため、会議の冒頭や懇親会の導入としても使いやすいゲームです。

新しいチームのキックオフや、部署間の交流イベントにも活用できます。オンライン会議でも実施しやすく、リモートチームでメンバーの顔は知っているが人となりはわからない、という状況の改善にも効果的です。

まとめ

人物当てゲームは、「当てる」という動機が自然にメンバーへの関心を引き出すゲームです。ヒントを聞いて驚き、正解を知って納得し、背景を聞いてさらに知る。このサイクルが、チームの対話を業務の外へと広げていきます。

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